ティー・エレメント
公募展

【大賞】
茶杓・共筒 『余光』北村 隆浩
生命の形とは存在する形と消滅する形の間に漂っています。
消え逝く形の欠片に命の儚さと強さを感じるのは私自身もその間で生きる者としての命が共鳴しているのではないかと感じます。
「余光」の茶杓と筒から繋がる物や人や景色や未来に送る眼差しが慈しみを纏いそれこそが生活の中で自分自身の命を体感する道具になればと思っております。
「余光」とは日が暮れてなお残っている光のこと。筒に茶杓を収めると道具としての茶杓の存在も筒の存在も薄れていきます。ただそこには残された命の形が存在しているだけとなります。
(出品票より一部抜粋)